2006年05月31日

4番目の男

4番目の男  DVDあり

ストーリー   DVDジャケット引用

原作者ジェラルド・リーヴの実体験をもとにした小説の映画化。作家ジェラルド・リーヴはとある町の講演会に呼ばれる。そこで若く美しい未亡人クリスティンに出会う。誘われるまま彼女の家に行き、一夜を過ごすジェラルド。一夜のつもりが、彼女のもう1人の恋人ハーマンに魅了され、しばらく滞在することに。
やがて悪夢や幻覚に導かれるようにして驚くべき事実を発見する。クリスティンは3度結婚し、3人とも事故で失っていたのだった。ジェラルドは、自分かハーマンが4番目の男だと確信する・・・。



ブログを書き始めて気付いたことですが、映画のストーリー紹介はジャケット裏が一番優れています。(もちろん、例外もありますが。)詳しく説明され過ぎるとすでに観てしまった気分になりますし、短く語る為の要約で作品にとって決定的な価値判断を下してしまっているケースも少なくありません。添え物にあたるあらすじでメインである作品の見方が決まってしまうことは悲しいことです。

その点、ジャケットの紹介文は何より本体を売ることに重きが置かれています。煽り文句はあっても、作品の魅力を語る姿勢を持っている。あらすじは大まかな骨格を掴むに止まり『それ以上のことは作品で』となります。ぼやけた部分が残されているから、作品は封を開けるまで『期待』を残したままです。作品に対する解釈も自身に残されています。

正直、「騙されたぁ〜」と思うこともありますよ。けれど、それは何処にでもあることですし、それも含め楽しいじゃありませんか?想定内の物語ばかりじゃ飽きちゃいます。


ストーリーはジャケット通りです。ジェラルドがインスパイア(車の名前でも、無断借用の隠語でもないよ)される映像(サムソンとデリラ、聖母、後光射す子供)の意味など考えずとも楽しめます。ただ、現実と虚構が入り混じるので、真面目な方には受け入れがたい作品かもしれません。

「未来世紀ブラジル」、「裸のランチ」、「デモンズ95」等が好きな方でしたらオススメです。

監督はポール・ヴァーホーヴェン。「ロボコップ」で一躍有名になった監督さんです。(「ロボコップ」って題材で面白い作品作るなんて凄い。あきらかに大外れの香りがするのに)「トータル・リコール」「氷の微笑」も有名。

この監督の面白いところはそういったセールスで成功する大作を作る一方、とんでもなく不入りな作品も作るところで、「ショー・ガール」は最低映画に贈られる*ゴールデン・ラズベリー賞(略してラジー賞)を総なめにしています。また、誰も来ないラジー賞授賞式に礼服で現れたことも見過ごせない。懐が深いというか奇特な御仁なのです。
*「ゴールデン・ラズベリー賞」ウィキペディア引用
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%83%BC%E8%B3%9E

調べてはいませんが、観た感じ彼の作品「インビジブル」もアウト(不入り)だと思う。また、僕の大好きな作品なのだが「スターシップ・トゥルーパーズ」も一般受けすまい。頑張れ!ヴァーホーヴェン。君のベタベタな人間描写と過激な人体破壊が大好きだ。
posted by ねこめ〜わく at 21:54| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月30日

ブラックボード

ブラックボード 〜背負う人〜   DVDあり


ストーリー  DVDジャケット引用

舞台は戦火激しいイラン=イラク戦争の国境地帯。爆撃で学校を失った教師たちが、背中に黒板を背負い、生徒を求めて教師のいない村を回っている。そうして旅をする彼らが出会うのは、故郷の村に帰るため、イラクとの国境を目指すクルド人たちの一団や、イラクとイランの間を行き来し、命を危険にさらしながらヤミ物資を運んでいる子供たち。過酷な現実の中、彼らはともに旅をすることで少しずつ心を通わせていく。だがイラクの国境に近くに達したそれぞれの一行はイラクの凄まじい銃撃にさらされることになり・・・。






イラン映画は侮りがたし。もうかれこれ7,8年くらい前になるが、「桜桃の味」という映画を観た。『自殺願望のある男が手伝ってくれる人間を探し、車を乗り回す。』話としてはただそれだけで、ほとんどは車中からの風景と乗り合わせることになった人物との会話で構成されている。けれども、その頃観たどの映画よりも訴えかける力の強い作品だった。もしもすこしでも「死にたい」考えることがあったなら、この作品を見て欲しい。きっと何かの助けになると思う。



イランは日本とは比較にならないくらい貧しい国だ。しかし、そこに生きる人たちの生命力の強さ、情の深さ、情緒の豊かさは遥かにこちらを勝っているように感じられる。



映画の始まりのあたりで老人が教師に届いた手紙を読んでもらうシーンがある。老人には文字が読めない。しかし、何語かすら判らず教師にも解読不能である。教師は口にする。
「多分こう書いてあるんでしょう。『父さん 元気ですか』」
老人は手を広げ「元気だ」と答える。
「その後は多分こうじゃないかな。『母さんにもよろしく』たぶんね。その後に、『さよなら』と書いている。」
老人、「金に困っているんじゃないか?」
「今 読んであげる。大丈夫だ。『イラクのお金を少し持ってる』って。
老人は「息子は刑務所にいる。」という。教師はすぐに帰ってくると励ます。

本当のことなんて分からない。けれど、必要なことはそんなことじゃないんだ。



この映画では三つの世代を描いている。教師(青年)、故郷を目指す老人、ヤミ物資を運ぶ子供たち。教師は自身が生きるため、周りの人々の為に勉強を教えようとする。けれど老人は耳を貸さないし、子供たちはそれどころじゃない。教師は彼らと旅をすることで心を通い合わせていく。勉強受けたがる子供も現れるようになる。



作品の中で、ブラックボードは様々な使い方をされる。ある時は攻撃から身を守る迷彩になり、病人を運ぶベッドになり、けが人の為の添え木となり、教師の結納金にもなる。この映画のブラックボードは黒板としてだけではなく、今に柔軟に対応する。未来への投資がすべてに勝る訳ではなく、かといって軽んじられる訳でもない。ブラックボードが黒板としてのみ使われる状況が一番の理想であるが、理想とかけ離れた状況でさえ、そこで黒板としても使われることに感動を覚える。



ラストショットの黒板に書かれた文字は心に残るものです。必見。



監督はサミラ・マフマルバフ。父親のモフセン・マフマルバフはキアロスタミと並ぶ有名な監督さん。(モフセンさんの「パンと植木鉢」はオススメ)彼女の妹も弟も映画作りに携わっている完全な映画一家で、この作品を作った時、彼女は19才!とてつもない才能である。

DVDジャケットの裏に提供、オフィス北野と書いてあり「なぜだろう?」と考えていたのだが、このサイトを見て氷解する。
http://www.office-kitano.co.jp/blackboards/index.html
当初40分フィルムのはずが、長編となり不足の製作費をオフィス北野も一部出資しているそうだ。

プロダクション・ノート引用
http://www.office-kitano.co.jp/blackboards/pressdate/pronote2.html
〜一方、北野作品を成功させてきたオフィス北野は、1999年に創設された関連会社ティー・マークを通 してアジアの若手監督をサポートするプロジェクトを開始。『ブラックボード −背負う人−』に次いで製作した中国映画「プラットホーム」は2000年ヴェネチア映画祭で最優秀アジア映画賞を受賞している。〜

いい仕事しているなぁ。こういう形の国際貢献って素敵だと思う。
posted by ねこめ〜わく at 21:23| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月29日

ラルジャン

ラルジャン   DVDあり

監督、ロベール・ブレッソン。無駄なく、シンプルを良しとする作風の監督さんです。枝葉が取り除かれた分だけ本筋の展開が長くなるので、あらすじは書きません。


この監督の作品は、特に「作者が神に成り代わり最終的な英断まで下してしまうハリウッド的映画」ではなく「ストーリーを語ることでそこにある問題を顕在化させる映画」なので、あらすじを書いてしまうことが映画本来の魅力を殺してしまうことになりかねいという理由もあります。観て自身で考えることを要求する映画なので、先入観を持つのはもったいない。(無論、ブログ作成者がものぐさであることが一番の理由ではありますが)



題名はl’argent(1、銀貨 2、金銭)。
登場人物の一人が「お金、目に見える神」と口にするのですが、本作で描かれているのは一枚の贋札が引き金となる負の連鎖反応です。


お金は目に見えるものですが、それは見えない信用によって成り立っています。誰もがその価値を信じなくなった時、それは単なる紙切れに過ぎない。この世にあるほとんどのモノと交換が可能であるのに、人の意思あってこそ成り立つ「魔法」のようなもの。この作品で描かれている贋札はそんなお金、お金を信じる意思の危うさを象徴しているように思えます。


身なりが立派なら(金持ちそうに見えたら)その人は本当に嘘つきじゃない?

みんなが買うものは絶対に間違いがないものなの?



また、境遇がいかにお金に対する価値観を変化させるのか?も結果的に描いています。当たり前のことですが、お金に対する価値観は人により千差万別。だからお金(お金が意味する人の欲)は計り知れない。面白いし、怖い。



計り知れない繋がりで一つ。本作の主演男優クリスティアン・パティは、この当時、高校の数学と化学の教師で役者ではありませんでした。しかし、この俳優さんの得体の知れなさは本作の魅力をより大きいものにしています。日本の役者さんでいうと浅野忠信のようで、実際のところ何を考えているのか分からない感じがたまりません。(でも、やっぱり浅野さんの方が華はあるけど)



どうでもいいことですが、以前、香港に行った際、そこで出回っている贋硬貨と本物の見分け方を教えてもらいました。真ん中の金属が抜けるのが贋物、抜けないのが本物。あまりに杜撰でシンプルなことに衝撃を受けたのですが、現地の人は嵌め直して普通に使っているそうです。どのようなバランスが働いているのかは分かりませんが、問題(信用不安等)は無いそうです。価値の低い硬貨だったからかもしれません。今はどうなっているのか分かりませんが、ふと思い出しました。



最後に、取り上げたことに他意は無いのですが、この映画でもブルジョワさんは酷い描かれ方をしています。

でも、これはフィクションです。

僕は偏見を持っていません。
ブルジョワさん、恥ずかしがらず、どしどし、僕のお友だちになって下さい。



posted by ねこめ〜わく at 22:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月28日

ブルジョワジーの秘かな愉しみ

ラルジャン   DVDあり

ストーリー ジャケット引用

南米ミランダ共和国の駐仏大使は、外交特権を利用して親しい友人夫婦たちと密かにコカインを密輸していた。そんなある日の晩餐会、ホストのセネシャル夫婦が姿を見せず、大使ら仲間たちは密輸がばれたと勘ぐって逃げ帰ってしまう。実はセネシャル夫婦は白昼、衝動にかられてセックスにふけっていただけだった。気を取り直して再び開かれた豪華な夕食会、さぁ始めようとしたその時、今度は、突然黒いベレー帽に戦闘服の兵隊たちがドカドカと入ってきてまたまたテンヤワンヤに・・・。




この作品に出てくるブルジョワさんはあくせく働く必要の無いからか、かなり浮世離れしてしています。他にやることがないからか、興味があるのは食欲と性欲だけ。そのくせマティーニを一杯飲むのに相当うんちくを垂れます。お抱えの運転手を呼びつけ、それを飲ませ、「正しくない」だの「教育のない庶民だから許せ」だの「教育しても庶民には分からない」だの言いたい放題です。自身を特別だと疑いなく信じていて、麻薬の密輸についても当然の権利と考えています。

この作品はそんな彼らの受難の物語です。食事の機会は何度もあれど、すべて目の前を通り過ぎていきます。主催者がいない。品切れ。無理やり同席してきた奴に嫌ぁ〜な話をされて食欲を無くす。我慢できたならどこかで食事にありつけたかもしれない。けれど、彼らは特別なのです。自身を安く売ったりしません。その度に食事はお流れです。

作品の中盤から登場するブルジョワさんのいくつかの夢が出てきます。それも逆マトリョーシカ(*)のような形で。

(*)マトリョーシカ  ウィキペディア引用
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%AB%E4%BA%BA%E5%BD%A2

悪い夢から覚めるとまたアクシデントが起こり、けれどもそれはまた別の人の夢で、起きたらまた惨事が待っていて、それもまたまた別の人の夢で。夢の中でどんどん彼らの仮面が剥がれていき、隠していた欲望があらわになっていきます。



この作品にもデルフィーヌ・セイリグが出ているのですが、まるで別人のようです。役柄上、当然のことですし、女優としてあっぱれなのですが、前に見たのがすごく格好良かったので、ちょっと残念。



この映画ではブルジョワさんがたいがいに描かれています。
が、これはフィクションです。

願わくば、僕はブルジョワさんとお友だちになりたいです。
蜘蛛の糸を垂らして下さい。
posted by ねこめ〜わく at 21:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月27日

去年マリエンバートで

去年マリエンバートで  DVDあり

ストーリー    DVDジャケット引用

バロック調の豪華城前に一人の男が紛れ込む。城内は社交界のゲストが集まり退屈なパーティに興じていた。男は誰からも気にかけられることなく歩き回り、一人の女を見つける。男は女と去年マリエンバートであったというが、女にその記憶は無い。だが、男に迫られるうちに、女は過去の記憶と現在の境を見失い、その記憶は曖昧なものとなってゆく。男はいう。一年前に二人は愛し合い、今日ここで会う約束をしたのだと・・・。



現在と過去、現実と幻想が混濁していく作品で(自身で噛み砕けていないこともあり)人に説明するのが難しい。男は女にあったといい。女は知らないという。男は女を問い詰めるが彼の言葉も二転三転する。真実は藪の中。ただ、そこに残る執着だけは拭い去れないものがあり、常に同じ問いに還ってくる。あなたに会いにきた、と。ここであったのではないのかも知れない。けれど、必ずあなたと会っていた。


「忘れてしまいたいこと」や「そうあって欲しかったこと」もある。記憶が正しい過去とは限らない。男が見た風景と女が見た風景。対象は同じでも受け取り方は同じと限らない。視界に入ったものがすべて見えている訳でもない。だから繰り返される問いの小さな揺らぎに注目し、共通項を拾い出し、意味するところはなんだろう?あれやこれやと考えて、それを楽しんでいることに気付いた。


モノラルだけれど、映像が凄く美しい。白と黒のコントラストだから見せられる美しさなのだけれど、なにぶん口では説明できない。見た方が早い。撮影はサシャ・ヴィエルニー。後にピーター・グリーナウェイの撮影を担当する人。


ヒロインはデルフィー・セイリグ。知的な感じの美人。とわいっても男が執着するくらい魅惑的なのよ。


この映画を観て、羅生門とか雨月物語とか思い出したのだけれど、それ以外にもテレビゲームのことを思い出したの。始まりの感じが似ている作品。ファイナル・ファンタジー・タクティクス(ゲーム自体は普通のシュミレーションゲームだけれど)の中のサウンドノベル「ウイユヴェール」
http://www.mickey.ne.jp/~pierrot/gc/fft/sn_u.html
posted by ねこめ〜わく at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月26日

悪魔を憐れむ歌

悪魔を憐れむ歌   DVDあり

一枚千円の映画DVDが発売され、クラッシックだとワンコイン500円。そしてつい最近では一枚690円のものも出ています。
http://www.whv.jp/shp/shp23/
特に690円の方は僕にとって「その映画自体の存在は知っていても、評判を聞かない作品」ばかりなので、とりあえず一枚買ってみました。「悪魔を憐れむ歌」。ローリング・ストーンズの曲名ですね。

レンタルビデオ屋で映画を選ぶときタイトルに惹かれて決めてしまうことがあります。今回もこれなのですが、どうも格好良いタイトルに弱いみたいです。(以前、「天使が隣で眠る夜」という映画を見つけたのですが、これは掘り出し物でした。逆に中学生が訳した不自然な日本語のような題の映画はどうも見る気が。)

外した!と感じることもありますが、*『ジャケットで選んでも同じことは起こりうる』ので、諦めることにしています。売り出す方は必死なのでハズレもとりあえず楽しめる奴を選ぼう、と。

*[特にビデオスルー(映画館で公開していないビデオ)は中身で起こっていない大爆発が表紙一杯を華々しく飾っていることもあり、注意が必要である。]

ストーリー DVDジャケット引用

殺人課の刑事ジョン・ホブズは、自らが逮捕した凶悪な連続殺人犯の死刑に立ち会う。すべてがそれで決着したはずだった…。しかし、同じ手口の殺人事件が起こった時、ホブズは、死刑が本当の悪夢のプロローグに過ぎなかったことを実感する。次々と起こる殺人、浮かび上がる、謎・謎・謎…。ホブズはついに、人知を超えた存在との全面対決を決意する。デンゼル・ワシントン主演。ジョン・グッドマン、ドナルド・サザーランドが脇を固める、上質なサスペンスフル・スリラー


主人公の刑事にデンゼル・ワシントン。
http://images.google.co.jp/images?svnum=10&hl=ja&lr=&c2coff=1&q=%E3%83%87%E3%83%B3%E3%82%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%AF%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%B3


相棒の刑事にジョン・グッドマン。
http://images.google.co.jp/images?q=%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%9E%E3%83%B3&hl=ja


主人公とそりの合わない上司にドナルド・サザーランド。
http://images.google.co.jp/images?hl=ja&c2coff=1&q=%E3%83%89%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89&lr=&sa=N&tab=wi


ね、雰囲気出ているでしょ?刑事モノとしたら「これだけハマリ役の俳優を集めた段階で外れる訳ない」と思うじゃないですか!

曲がったことが嫌いな主人公に、ドーナツ好きでコーヒーを不味そうに飲む同僚(絶対に飲みならが「泥のような味だ!」とか言うんだ。)、上っ面は笑顔で嫌味を言うお上品な上司。まさに完璧。

完璧なので、警察署館内でのやりとりは面白いです。刑事モノが好きな方なら思わずニヤリとすることでしょう。ニヤリ

しかし、この作品は上質なサスペンスフル・スリラーなのです。サスペンス(ハラハラさせて)スリラー(恐怖でドキドキさせる物語)。イマイチ意味が取れません。具体的な褒め言葉が出てこない時は売り手が自身の仕事と良心を天秤に掛けています。それに気付くべきでした。開始数分に解ける謎でも謎は謎。この映画の紹介文がそこに重きを置いている限り、説明する訳にはまいりません。

映画の中で道往く様々な人々が主人公に敵意とあざけりを向けるシーンがあるのですが、この絵は面白かった。人間不信を映像化するとしたらきっとこういう感じで表されるのだろうなぁ。ここのシーンで690円は回収致しました。

この作品は映画より芝居で演じられた方が映えるように思えました。オチの弱さを抜きにしても、映画のリアリティはより現実に近い。芝居のリアリティだったならこの作品の世界観も救い上げられたのでは?と思うとちょっと残念。
posted by ねこめ〜わく at 22:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月25日

エニグマ

エニグマ  DVDあり

『僕は裏切られていたのか?行方不明になった元恋人は実はスパイかもしれない。身近に諜報部がウロウロし始めた。機密にしていた情報が漏れたのか?エニグマの暗号コードが変わってしまった。一体何が起こったんだ?彼女は無事なのか?本当に僕を騙したのか?』



ストーリー    allcinema ONLINE「エニグマ」
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=241218



主人公は困難な仕事に取り組みながら、同時に彼女の行方も追います。当然、ろくに眠りもせず、悲壮なくらい目の下にクマを作ってくたびれた格好で、諜報部に目を付けられながら、危ない橋を渡ります。あがいて、もがいて、滑稽なくらい一生懸命で、そんな姿に心を打たれます。


主人公を支えるヒロイン(失踪する人ではありません)にケイト・ウィンスレット。丸眼鏡をかけて野暮ったい服装で登場するので、「タイタニック」の突端で手を広げていた人とは思えませんでした。(でも、アップになるとやっぱり美人。)


話の重要な部分を占めるエニグマについて、映画を一度観ただけでは中々理解し難いので、リンクを貼ります。
情報処理概論より
http://www.infonet.co.jp/ueyama/ip/history/enigma.html

エニグマは第二次世界大戦でドイツ軍が使用した暗号システムです。
簡単な暗号機で極めて複雑な暗号を作ることができたので、 ドイツ軍の無線通信に使用され、大戦初期の快進撃に貢献しました。 ドイツ軍の U ボート と呼ばれた潜水艦は、連合国軍の船団に壊滅的ともいえる損害を与えていました。〜中略〜
1文字打つとローターが回転するので、1文字毎に暗号化キーが変わることになります。 同じ文字が続いても、一般的には別の文字に暗号化されますから、 これを解読することは非常に困難です。
〜中略〜
エニグマのもう一つの特徴は、この機械が暗号化だけでなく、暗号文の平文化にもそのまま使えることです。
ローターを正しく設定して暗号文をタイプすると、平文化された文字のランプが光ります
posted by ねこめ〜わく at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月24日

悲しみよさようなら

悲しみよさようなら  DVDあり

サガンの「悲しみよ こんにちは」ではありません。

ストーリー   引用 ジャケットの裏

黒い服に身を包み、男の子のようなボサボサ頭の十五歳のディンキー(ウィノナ・ライダー)はクラスのイジメられっ子。そんなディンキーが住む町に、ハリウッドで大成功をおさめた女優のロキシー・カーマイケルが凱旋することになった。彼女は15年前、生んだばかりの子と夫を残し、スターを夢見て町を出ていったのである。今や大スターのロキシーの凱旋にあるものは憧れ、あるものは嫉妬し、小さな田舎町はてんやわんやの大騒ぎ。そんな中、ディンキーは自分こそがロキシーに捨てられた子であると思い込み、彼女が迎えに来る準備を密かに始めるのだが・・・。




ウィノナ・ライダーは人気のある女優さん。スターダムにのし上った作品は「シザーハンズ」じゃないかと思うのだけれど、主役級で出ている作品が凄く多い。「ヘザーズ」「ドラキュラ(コッポラ版)」「エイジ・オブ・イノセンス」「若草物語」「クルーシブル」「17才のカルテ」「オータム・イン・ニューヨーク」等。

書き連ねるのが面倒臭いくらいニーズのある女優さんなのだけど、傾向としてはシザーハンズのお嬢様のような王道の配役はまれで、どちらかと言うと「心に傷を持っていたり」、「体が病気だったり」、「悪女だったり」、はたまた本作のように「イジメられっ子だったり」と負の因子を背負った役が多い、ような気がする。自身「イジメられっ子だった」と告白していることもあり、役と被るところがあるようだ。

本作でも、髪は梳かずボサボサ、ファッションに気を使わずいつも黒い服、自室に幾重にも内鍵を施す、創作詩の内容はゴリゴリのゴシック調と心がハリネズミな少女を演じている。

関係ない話だけれど、以前、僕が住んでいた町の近くに黒服しか着ない人が居た。

「何故、黒にこだわるの?」と聞いてみたところ、「考える煩わしさから開放されるから」とかえってきた。その人の場合、黒にこだわっている訳ではなく、「服装を一色でまとめた際に黒が1番しっくりくる」と思ったからだそうな。

白、赤、黄、青。他の単色を頭に思い浮かべてみた。

・・・やはり僕も黒が一番無難な気がする。考えなくても良いメリットを損なうくらい奇抜な服装は選ぶことは考えられない。

身なりには「他人からどう見られたいか?」という意思が強く影響する。「他人なんてどうでもいい」と考えているから主人公のファッションは黒一色なのかなぁ、と思った。

そんな彼女も人との係わり合いの中で成長していく。服装もちょっとずつだけれど、色を増えていき、髪も梳くようになる。少しずつ女の子になっていく。

最後にドレスを着たシーンがあるのだけれど、綺麗で、『一つ殻を破ったな』って感じです。物語の終わりには応援する気分で観てしまう作品です。


あ、でも、真っ黒な頃から気にかけてくれる異性がいるのは羨ましいなぁ。映画だから、だろうなぁ。


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posted by ねこめ〜わく at 20:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月23日

さらば映画秘宝  思想から遠く離れて

 今月の映画秘宝の7ページに「出草之歌」という映画が紹介されている。この映画は、台湾人戦没者の靖国合祀反対運動をしている台湾人女性を取り上げた音楽ドキュメンタリー映画。


「出草之歌」 公式Webサイト
http://headhunters.ddo.jp/HeadHunters02.files/frame.htm


(注1)以下、映画秘宝記事について引用する箇所は赤字で、それ以外からの引用は青字で示す。なお、赤字箇所の太字は、映画秘宝編集者による強調部分をそのまま再現している。


 映画の内容についてはともかく、田野辺尚人編集長の“リアル首チョンパ映画の超問題作『出草之歌』”という記事は、恣意性が強い。田野辺氏は、この映画に登場する台湾原住民族・高砂族を説明するに当たって霧社事件を紹介しているが、霧社事件は台湾人戦没者の靖国合祀反対運動と混ぜて書くべき事柄なのだろうか。


 その手法は、霧社事件を紹介することで首狩り族としての高砂族を説明し、民族音楽学者の小泉文夫氏による『首狩り族は得てして音楽も優れている』という言葉を引用することで、本映画における高砂族の音楽ドキュメンタリーとしての側面と結び付け、本映画の内容である台湾人戦没者の靖国合祀反対運動の案内とするものである。果たして、台湾人戦没者の靖国合祀反対運動をテーマにした映画を紹介するに当たって、霧社事件や小泉文夫氏の言葉を紹介する必要があるのだろうか。


(注2)なお、故・小泉文夫氏がどういう文脈で首狩り族について語ったのかについては、以下のサイトが参考になる。田野辺氏の引用の仕方とは随分違った印象を受ける。

礼聖歌研究工房アトリエおおましこ:祈りを歌う
http://www16.plala.or.jp/omasico/page006.html


 しかも、『ホウ・シャオシェンの映画などでは、日本の植民地時代もそれなりにALWAYSだったんだ、三丁目の夕日も綺麗だと遠い目をするので、新しい教科書の印税で飯でも食おうとしている最近の歴史修正主義者の乞食根性を増長させているが、もちろん誇り高き一派は抗った』という映画とは何の関係もない誹謗中傷の一文もある。イデオロギー全開である。


 また、台湾人戦没者の靖国合祀反対運動をしている高砂族の台湾人女性(すなわち本映画の主人公)について、田野辺氏は詳しく触れていないが、『出草之歌』公式webサイトを見れば解るように、この女性は高金素梅氏である。以下、Wikipediaの高金素梅の項から引用する。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E9%87%91%E7%B4%A0%E6%A2%85

<引用開始>

 高金素梅(こうきん そばい/ガオジン・スーメイ、閩南語:Ko Kim Sò·-mûi, 1965年9月21日-)、タイヤル族名吉娃斯阿麗(チワスアリ)は台湾の元歌手・役者・司会者で、現在は中華民国立法委員で無所属。台湾人ながら北京の民族大学に留学。臺中縣和平郷谷關在住。芸能人時代には数々の不倫騒動から「誹聞天后」(スキャンダル・クイーン)のあだ名をマスコミに付けられた。父親は安徽省出身の外省人、母親は台湾原住民のタイヤル族である。かつては「金素梅」と名乗っていたが母親が原住民だったことから、当選しやすい原住民枠で選挙に出馬した経緯がある。

<引用終了>


 同項の政治主張の欄からも引用する。


<引用開始>

 反對軍購,反對「公投制憲」(兵器の購入に反対し、「公民投票による憲法制定」に反対する)

 経歴からもわかる通り親中反日。2005年には来日し、駐日中国大使館の報道官も「関心を寄せている」とコメントするなど、日本国内外の反靖国の政治勢力と連動して靖国神社を批判するパフォーマンスを行った。高金素梅のこのようなパフォーマンスの背景は国内ではほとんど報道されなかったが、台湾独立派の台湾の声などから批判された。

 またその後国連本部でも反日的パフォーマンスを行っている。

 高砂族義勇兵碑の撤去にも精力的に活動し、大日本帝国を賛美しているとして、記念碑以外を撤去させる事に成功した。

<引用終了>


 高金素梅氏の父親は安徽省出身の外省人、母親は台湾原住民のタイヤル族(高砂族は先住民族9部族の総称とのこと)ということなので、高砂族を名乗ること自体は間違いとはいえない。けれど、選挙に出馬するに際して母方の姓である「高」を名乗った経緯や中国大陸よりの政治主張を考えれば、高金素梅氏が高砂族および靖国神社に祀られている台湾人戦没者の遺族を代表する存在なのかどうか、大いに疑義がある。現に林建良氏が主催するメルマガ「台湾の声」も批判している。


「台湾の声」【論説】高金素梅の来日は台湾人を代表しない
http://sv3.inacs.jp/bn/?2005060034490320005291.3407


 にもかかわらず田野辺氏は記事をこう締めくくる。


<引用開始>

 そんな高砂族の元原住民部落工作隊の生き残りや遺族たちが、「俺たちは日本人じゃない! 名誉ある首狩り族だ! 祖先の霊を靖国神社から解放してくれ!」と九段下・日本武道館脇の神社に殴り込みをかける『出草之歌』は、この台湾最強の首狩り軍団怒りの鉄拳の記録だ。生首は転がらないけど必見の1作だ!

<引用終了>


 高金素梅氏は『高砂族の元原住民部落工作隊の生き残り』ではないから『遺族たち』の方だとしても、「高砂族」とは当時の日本側による先住民族9部族の総称である。仮に高金素梅氏はタイヤル族遺族の一部を代表するとしても、高砂族遺族のどれほどの意見を代表するものなのか。また、『高砂族の元原住民部落工作隊の生き残り』とは誰なのか。その『高砂族の元原住民部落工作隊の生き残り』は霧社事件に関与した高砂族なのかという疑問もある。


 また、Wikipediaの霧社事件の項によれば、事件の評価は中国国民党統治時代の抗日教育下と1990年以降の民主化過程で、その評価が異なるようである。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9C%A7%E7%A4%BE%E4%BA%8B%E4%BB%B6


 『リアル首チョンパ映画』と評して霧社事件を引き合いに出してまで紹介した映画、その映画の登場人物が霧社事件と関係なかったら、ただのミスリード記事となるだろう。しかも、台湾人戦没者の靖国合祀問題における高金素梅氏側の主張を、高金素梅氏の名を伏せて紹介する手法は、誠実さとは程遠い。



 ところで、田野辺氏の記事によれば『高砂族の元原住民部落工作隊の生き残りや遺族たちが、「俺たちは日本人じゃない!名誉ある首狩り族だ!祖先の霊を靖国神社から解放してくれ!」と九段下・日本武道館脇の神社に殴り込みをかける』そうだが、これは元原住民部落工作隊の方々や遺族の方々が言っていることなのだろうか。


 当時の風習としてならともかく、彼らは現代においても自分達のことを『名誉ある首狩り族』だと語っているのだろうか。「名誉ある高砂族」と言うならともかく『名誉ある首狩り族』と主張するのだろうか?
現代でも、そう公言して憚らないなら、それでは戦士ではなく快楽殺人犯ではないか。或いは、台湾に愛着が無い者たちか。靖国神社に祀られていることを拒むのであれば、ただそれだけを主張すれば良いことであって、日本人のカテゴリーに属することを嫌うばかりに『名誉ある首狩り族』だと主張するのは何とも無理がある。これは本当に彼らが言ったことなのだろうか。田野辺氏の煽りなら随分と失礼な話である。



 田野辺氏といえば、直近では映画秘宝2006年3月号62〜63ページにおける、映画『ミュンヘン』の記事が印象的だった。イラク戦争を非難しながら、他方では『テロには常に大義・主張がある』とテロルを擁護していて、正直、偏りの激しい人だと思った。倫理的にはどちらの場面でも、関わって死ぬのは十中八九、民間人なのだから、大義があろうがなかろうが擁護する気にはなれない。


 彼のカラーが強くなってから損面の多様性は確実に失われた。ある時、町山智浩氏と柳下毅一郎氏が担当するファビュラス・バーカー・ボーイズのコーナーに田野辺編集長の注釈が付くようになった。町山・柳下両氏が歯に衣着せず話すから面白いのに、編集側のブレーキが見えた。そこあたりから、二人の掛け合いにも勢いが無くなってきたと思う。確かに、二人は、たくさんのものに噛み付いた(主に町山氏)。けれど、怒ってくる人たちにも伝える姿勢があった。それこそ、ペンで戦う評論家だと思った。


 政治的思想性には物凄い毒があって、自己に無批判な状況でいるとどんどん凝り固まってしまう。より言葉に慎重であるべき編集長が『歴史修正主義者』なんて口にしてはいけない。それは、自己に無批判な右派が使う「非国民」とのレッテル張りと同程度だから。


 映画秘宝には、純粋に映画のみを扱って欲しいけど。編集長には誰も楯突かないからね。悲しいけど、卒業かな。


【追記】
 7月4日の「Kusukusuさんへの返信」に続きます。
posted by ねこめ〜わく at 00:10| Comment(4) | TrackBack(1) | 事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月22日

愛しのローズマリー

愛しのローズマリー   DVDあり

ストーリー 

父親の遺言を守り、外見の美しい女性ばかりを追いかけ続けていたハル。ある時、乗っていたエレベータが故障し、同乗していた高名な自己精神治療師に催眠術を掛けられる。内面の美しさしか見えなくなった彼はローズマリーに一目惚れすることになる。




映像化、筋書きの都合上、内面の美しさも外見で表現せねばならず、「結局は本人が美人(にみえるもの)を選んでるじゃんか!」と当然、突っ込みは入ることと思う。

しかし、放棄したり、眺め見したりせず、最後まで観て欲しい。

差別とは『対象をタブー視し、退けること』に他ならない。

「この映画は差別的だ!」と良識を持って遠ざけることは誰にもで出来る。でも、それは単なる思考の停止に過ぎない。

作品の中で酷いやけどを負った子供が出てくる。内面はすごく、美しい。

素に戻ったハルがどういった行為を行うか?見て欲しい。

特典映像の中にグウィネス・パルトロウが別人になるまでの特殊メイクの様子が収められている。その後、彼女が外を歩いた後のコメントが興味深い。

「誰もがこちらを見ることをタブーだ思っているみたい。無視されて寂しかった。」

なるほど、ちやほやされることが当然の容姿を持つ彼女にとって初めての体験だろう。

いや、しかし誰もが自分しか体験できないのだから、誰であれ他人の感覚を完全にトレースすること、他人の感覚に触れることは難しい。きっと、この経験が彼女の女優としての幅を広げることに繋がるのだろうと思う。

視覚は非常に強力な判断基準だけれど、それが全てではない。ありのままを受け止めること、当たり前に扱うことこそ必要なのだと思う。それはマイノリティの仕事ではなく、他ならぬメジャー、つまり映画を観ている僕たちの仕事。

僕らと同じようにマイノリティが自身をネタにすることもあるだろう。それを認めないのは区別じゃなく差別だ。健常者同士だって対話して距離感を掴むのものだし。




そういえば、シャーリーズ・セロンが映画「モンスター」の中で、ナマハゲのような容姿の殺人鬼役をやっていた(体重は増やしたが、当然、特殊メイクで)。全く違う人相だったので、「彼女が演じる必要ないじゃない?」と思ったものだが、それは大切なステップだった。彼女は「モンスター」でアカデミー主演女優賞を取った。

当人と掛け離れた役だから(演技力を問われると考えられ易そうだから)ってことでもないみたい。

実際に殺人鬼が通っていた店のバーテンが「びっくりするくらい似ていた」というから。
posted by ねこめ〜わく at 20:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月21日

ザ・グリード 

ザ・グリード DVDあり

ストーリー goo映画より引用

舞台は、南シナ海処女航海中の超豪華客船アルゴノーティカ号の中。女スリ、トリリアンは客船の金庫までたどり着くが、客船の船長に捕まり食糧庫に監禁される。突然、船は何物かに衝突、強い衝撃がパーティー開場を直撃。逃げ惑う客たちで船の上は修羅場と化す。時を同じくして、密輸船サイパン号が航行していた。密輸船船長のフィネガンは傭兵たちを海図にない島まで届ける仕事を請け負っていた。無事、目的地に向うはずが、モーターボートと衝突。船が破壊される寸前に航行中のアルゴノーティカ号を発見、避難するが、客船内には不気味なほど人気がない。乗客で生き残っていたのは、オーナーのキャントンと客船の船長、女スリのトリリアンの3人だけ。巨大な怪物が襲ってきて皆殺しにされたという。




監督は「ハムナプトラ」「ヴァン・ヘルシング」のステーヴン・ソマーズ。


途中から観た為、前半の取っ掛かり(ちょうどこのストーリーが書かれている辺りまで)を見逃してしまったのですが、そこからでも見ても満足のいくB級アクション映画でした。頭を使わずサッパリ観られるところが素敵です。大昔から生きていたよく分からない怪物が襲ってくる。話がとても簡単。

また、キャラクターも色づけがハッキリしていて、どういう修羅場を潜り抜けてきたのか判らないくらい腰の据わった(とぼけた)主人公、どんな状況でも軽口が止まらない相棒、勇ましくでもかわいいこともあるヒロイン。子悪党の客船オーナー。ガラ悪いし腕も立つのに、比較的素直なビビリの傭兵たち。

後はアクションに次ぐアクション。「もし、巨大生物に襲われる映画なら、こんな絵を見たいなぁ」ってのが詰め込まれている感じです。ご都合主義で、お約束一杯。でも、判りやすいアクションが観たい!って方にはお薦めです。

そして、この作品の(僕にとって)良いところはホラーちっくなのに怖くないところ!!・・・書いていて、致命的な欠点のような気もします。が、問題ありません。アクション映画としても観られますし、その怖くさせないユルさが面白いのです。

「来るぞ、来るぞ、来るぞ」って画面が迫ってきたり、登場人物が思いっきり背中向けていたり、怖いのに構える時間を十分に与えてくれます。どっちかというと「志村、うしろ!うしろ!」の世界(古いか)。もう少し新しいので説明するなら「スクリーム」で童貞が狙われるところ。これならホラーに耐性が薄い人にもこれなら安心。

予期していないところにバーンって奴が一番心臓に悪いのです。後ずさりしながら「呪怨」みて、バーンって壁に頭をぶつけるのはもうコリゴリです。ぷんすか。「ほたるの墓」で全然怖くもなんともない場面変換のシーンで唐突に音が鳴り、僕だけがビクッとしたとです。皆に笑われたとです。ビビリは唐突な音は嫌いです。





作品としてはお約束を全うしてくれる映画です。逆を言えば、怖さを求めたり、驚かす演出を求めたりする方には不向きな作品かもしれません。
posted by ねこめ〜わく at 00:46| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月20日

ダ・ヴィンチ・コード

ダ・ヴィンチコード

本日、全国一斉ロードショーのダ・ヴィンチコードを観てきました。朝一番だったのですが、すでに立ち見寸前で、感心の高い映画なのだと実感しました。


ストーリー パンフレット引用

始まりは、奇妙な殺人事件だった。ルーブル美術館で発見された、ソニエール館長の他殺体が、レオナルド・ダ・ヴィンチの「ウィトルウィウス的人体図」を模した形で横たわっていたのだ。しかもそれは、瀕死の重傷を負った身で、自ら作り上げたものだった。さらに不可解な暗号が残されていた。ハーヴァード大学教授のラングドンは、フランス司法警察ファーシュ警部に呼び出され、捜査協力を求められるが、実は彼は第一容疑者でもあった。ソニエールと面会の約束をしていたうえに、暗号の中に彼の名前が記されていたからだ。ソニエールの孫娘で暗号解読官のソフィーが、現場に現れる。ラングドンの無実を知っていた彼女は警部をだまし、ラングドンを連れて逃走する。警察の厳しい追跡をかわしながら、暗号に挑む2人。ダ・ヴィンチが絵画に残した、歴史を揺るがす暗号とは?〜内容に関わるので以下略〜







古い寺院、教会や礼拝堂、そしてルーブル美術館。それらを観られるだけで映画代のいくらかはペイできていると思います。ルーブル美術館のガラスで出来たピラミッドのエントランスは下からライトアップされてすごく綺麗です。僕が行って見たいと思ったのは後半に出てくるロスリン礼拝堂で、いくつもの時代の様々な意思(テンプル騎士団、薔薇十字軍、フリーメーソン等)が彫刻されています。建物は見た感じ小さそうですが、埋もれていた博物館のようで神秘的です。



上下巻のハードカバーを一本の映画にまとめたロン・ハワード監督はすごいと思います。尺の関係上、謎解きの展開が駆け足だった気がします。詳しく知りたくなった人には小説がある、と。

また、同じ理由からストーリーを追うことに主眼が置かれていく為、動のパートと静のパートがきっちり分かれている感じで、そこのところも賛否が分かれるところかと。良く言えば、力を入れて見なければならないところが分かる。悪く言えば読める。



宗教が統治の道具として政治に組み込まれる際に起こる不可避な変容はこのフィクションに止まりません。超越した規範、揺ぎ無い普遍性として取り入れたいものだから、生まれたままの宗教では使えない。調整は当然ある。ルールを作る側が不要になれば削除、必要なら挿入。時が経つにつれ、様々な意思の介入を受け、宗教、に留まらず歴史、文化も変容していく。そのことが歴史に厚みを増すともいえる。ちょうど連なった合わせ鏡の一番奥の姿を覗き込むように、ぼんやりとしか世界は見えない。だから幾つもの解釈が生まれる。しかし、真実に向かおうとする思考こそが面白いのであって解釈の多様性はそれ自体を否定すべきものではない。(だからこそ、その営みを阻害する資料、文献の捏造は大罪といえるのだが。)



この作品を観て宗教に対するいくつかの問いが頭に浮かびました。

その宗教が誰の為のものなのか?

その宗教がどの範囲(神、信仰者、追随する者、それを知らぬすべて)まで救うのか?

それによって生まれる軋轢にはどう対処するのか?

範囲の限定と目的の具体性もしくは、範囲、目的の抽象性(世界が平和でありますように、みたいな)が組織に与える力、性質には関係があるのか?

目的に至る解釈の違いをどれだけ分かり合えるのか?

目的の為にどれだけの行動が許されるのか?

また、それよりも大きな規範(一般的な社会)でその行動の合理性は実証されうるのか?
posted by ねこめ〜わく at 21:39| Comment(4) | TrackBack(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月19日

愛は死より冷酷

愛は死より冷酷   DVDあり

監督、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー。日本では有名ではありませんが、世界的には名の通った映画監督さん、だそうです。

僕は柳下毅一郎さん(映画評論家、特殊翻訳家)の本「愛は死より冷たい」で初めて知ったのですが、そこで書かれているファスビンダーの生き様は壮絶なもので、映画よりもまず彼の人生の方に興味が湧きました。

強いカリスマ性で周囲を巻き込み(色恋沙汰含む)、専属の役者を奴隷か馬車馬のように扱い、二ヶ月に一本のペースで映画を撮り続けて(普通の環境では難しい。その上、その間に戯曲、映画等で俳優として別の作品にも出ている)三十七才で他界した天才。作品は計四十四本。ほとんど映画の中で生きた人です。

そんなに多いファスビンダーの作品ですが、何故だか日本では中々お目にかかれず、大きな町のビデオ店くらいしか置いていませんでした。その頃の僕は電車代も惜しいくらいの暮らしだったので自転車キコキコ、町まで走った訳です。が、運悪く借りられっぱなしで、とうとう今の今まで彼の作品見る機会に恵まれませんでした。

半年前くらいでしょうか?ファスビンダーの作品がDVD化されました!
BOXの為、大人買いしなくてはならないのが難点でしたが、それはもう大人なので「南無三!」と。二階建てマンションの踊り場から飛び降りる覚悟で買っちゃいました。





彼の長編第一作、「愛は死より冷酷」

ストーリー

犯罪組織のアジトらしき場所に閉じ込められているフランツ(ファスビンダー自身)は組織への入ることを強要されるが、拒否し続けている。フランツはそこでブルーノという男と出会い、友情を築く。フランツが釈放されたあと、ブルーノはフランツを探して放浪し、ブルーノの恋人ヨアンナの住所を探し当てる。フランツはトルコ人のポン引き殺しの疑いで、その兄弟からの報復を恐れて、恋人の家に潜伏していた。ブルーノはトルコ人殺しを提案する。殺害は成功するのだが、その際、無関係な少女まで撃ち殺してしまう。その後、三人で河川敷を散歩している際、ブルーノは職務質問してきた警官を撃ち殺す。フランツは警察に捕まり、取調べを受けている間に、ブルーノとヨアンナの間に関係ができる。三人のバランスが崩れはじめる。



感想、主要な登場人物がすべて人非人。〈人間らしい感覚〉って言われるものが全く無い。潔いくらい人非人で、どうしようもなく何かが欠けていて、そこが美しく、悲しい。
絵が唐突だし(多分、この作品の頃は下手だったのだろう)、お金もかかってないし、学生映画みたいだけど、白い壁の前で撮られた映像は圧迫感がある。音楽も綺麗なのにひっかかる感じで、最後まで眠りもせず見てしまいました。
posted by ねこめ〜わく at 20:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月18日

シェフとギャルソン リストランテの夜

リストランテの夜  未DVD

日本公開時の邦題は「シェフとギャルソン リストランテの夜」でした。少し間延びした感があります。ビデオ化のタイトルは「リストランテの夜」。イマイチ、情景が浮かんで来ない気がします。原題を直訳し「豪華な晩餐会」としたらイメージは湧くけれどお間抜け感が残ります。とかく、邦題は難しい。公開時の邦題からして随分こねくり回しただろう苦労のあとが伺えます。

ストーリー (パンフレット引用)

ニュージャージーのイタリアン・レストランの厨房では、シェフのプリモが、並外れた技術と意思を持って、料理に集中していた。彼は単に料理を作っているのではない。新しい人生の始まりを作っているのだ。プリモは本格的なイタリアン・レストラン〈パラダイス〉を開くために、パートナーで弟のセコンドと共にイタリアからやってきた。二人の兄弟は、彼ら一家に伝わるレシピと熟練した料理の腕で、〈パラダイス〉を町一番のイタリア料理店にし、[偉大なるアメリカン・ドリーム]を実現できると信じている。
ところが、彼らの〈パラダイス〉をオープンしたこの小さな町では、客はプリモの自慢のリゾットではなく、スパゲッティやミートボールを求める。結局、彼らが日々作り出す料理の傑作は歓迎されない。ビジネスライクに営業を担当するセコンドは、客にあわせメニューを変えようとする。だが、完璧主義者のプリモは、妥協した料理を作るくらいなら、料理をしない方が良いと思っている。
〜中略〜
皮肉なことに、〈パラダイス〉を救う計画を思いつくのはパスカル(ライバル料理店のビジネス重視経営者。)だった。銀行にこれ以上の借金を断られたセコンドに、パスカルは友人でイタリア系アメリカ人の音楽家、ルイ・プリマに〈パラダイス〉で食事をするよう取り計らうことを持ち掛ける。プリモの口コミがあれば、彼のレストランもついに成功すると確信したプリモとセコンドは、すぐに、彼らの貯金の残りを[豪華な晩餐会(原題であるBIG NIGHT)]の準備に費やすことになる。






どのようにして成功するのか?兄弟のプロセスに違いはあります。けれども、何より相手のことを思いやっている。そこのところが、すごく、胸を打ちました。

出てくるイタリア料理も美味しそうなので作ってみたくなります。パンフレットにはレシピも載っているので、もし古本屋等で見つけられた際は料理好きは買いですよ。買い。

監督、脚本、そして弟役で出ているのはスタンリー・テュッチ。監督作品は少ないですが、個性派俳優としてたくさんの作品に出演しています。「ペリカン文書」、「ロード・トゥ・パーディション」、「ターミナル」、「Shall we dance?」等。愛すべきおバカ映画「ザ・コア」での鼻に付く教授役も素敵でした。
posted by ねこめ〜わく at 22:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月17日

高速の降り口に烏が一羽、立っていた。
ちょうど道路の真ん中で何かをついばんでいた。
車のスピードを緩めよく見ると、それは横たわった別の烏だった。
全く動かない。すでに亡くなっているようだ。
介抱している烏がこちらに気付き飛び去った。

烏は車が危険なことは充分に判っている。
この車が通り過ぎたあと、あの烏はここに戻るのだろうか?
posted by ねこめ〜わく at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

大感傷仮面

大感傷仮面

手元に残したい!と願った映画がたくさんある。
その多くは学生時代の観たもので、映画館に行く金もないから、レンタル屋で借りたビデオ、深夜枠のテレビ映画などがほとんどだった。

誰もが見るようなハリウッド作品も観たけれど記憶に残る多くは、ジャンル分けし難い映画や、低予算でクセのある映画だった。チープな作品も多かったけれど、何故かまた観てみたいものばかりだ。

今、急に思い出したのだけれど、「大感傷仮面」がどこかでDVD化されないだろうか?

年間、公開される映画の本数は500本程度らしい。一日一本では追いつかない勘定になる。では年間に発売されるDVDのタイトル数はいくらくらいだろう?試しにgoogleで調べてみた。・・・が、良いデータが見つからなかった。

感覚でいうと、年間公開の映画の総数より格段に多いと思う。劇場で採算が取れた作品は更なる収入をDVD化に求めるだろうし、採算が取れなかった作品はDVD化で少しでも赤字を減らそうとするだろう。過去の映画のDVD化もあるし、劇場未公開映画のDVD化もある。さらに、いつまで続くか分からないマニア向けのデレクターズカット、リマスター版での焼き直し等の増殖を含めるとその数は倍で済まないように思う。

しかし、毎年たくさんの作品が発売されようとも、ソフトを扱うショップの売り場面積は限られている。例え大きなショップあっても大部分が陳列されることは難しいだろう。また仮にそれだけのアイテム数を揃えたとしても、顧客がソフトの海に投げ出される格好になる訳で、アイテム数に比例して売り上げが伸びるとは考え難い。デッドストックが増えて経営を圧迫しそうだ。

商売だから当たり前のことだけど、売り手側としては「良い悪いは関係なく、売れるものだけを作りたい(置いていたい)。」と考えるはず。で、あるなら、みんなが知っている作品の方が良い。過去の実績があるからカス掴むことも少ないし、余分な広告のコストが要らない。(大部分の人はそんな暇じゃないから本やインターネットで調べたり、足を使って逐一ジャケットの裏なんか眺めたりしないと思うの。)有名な作品、信者のいる作品。映画化して間もない作品をDVD化していくことになる。

当然、僕が学生時代に観たレンタルビデオや深夜映画は蚊帳の外。マイナーなものが多かったし、どちらかというといつもは脇を固める役どころの俳優が画面中心で頑張っていた。

デジタル化して文化として残っていかないものだろうか?と夢想する。
そんな大層なもんじゃないけど。

http://www.sankei.co.jp/news/060516/kei114.htm
このニュースを読んでそんなこと考えてみた。
posted by ねこめ〜わく at 22:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月16日

スズメバチ

スズメバチ

前回の記事にこの作品に後ろ向きなこと書いておきながら、説明が無かったので書き足し。

話の流れは大筋で要塞警察と変わらない。

ストーリー
若い窃盗団が巨大倉庫を襲撃。警備員を締め上げ、首尾よくことをすますも、そこにの護送車がやってくる。アルバニア・マフィアの最高幹部アベディンを護送中に奇襲に遭い、逃げ込んできたのだ。窃盗団とラボリ中尉率いる特殊警察部隊が鉢合わせることになるが、共にアベディン救出部隊に囲まれて袋のねずみ。外からは差し込む鉛の雨。

不満なところ

@閉じ込められてからが話の肝なのに、前置きが長すぎる
誰が言ったのか忘れましたが映画評論家の名言。「ジャンルモノ、傑作の前置きは15分以内。」趣旨と離れたところでモタモタする作品は本題も間延びするものです。もちろん、例外もありますが。

Aそれだけ長く前置きに時間を使っていながら必然性にかける。『本来なら相容れない勢力が外敵を追っ払う為に協力する』はずが、窃盗団がお荷物。アウトローといっても訓練を受けた軍隊ではないから「しょうがない。」と言えばそれまでですが、力関係が極端なので、内部に対立が起こっても緊迫感無し。

Bフランス人特有のメンタリティ、内輪の人権意識。アベディンは麻薬、人身売買の大元であったにもかかわらず、主人公側のキャラが問題視するのはアベディンが個人的に行った強姦だけ。一つの涙に憤慨するなら千の涙にも憤慨しろよ、と。敵は非フランス人、描かれ方が爬虫類。

C突っ込みどころ多し。一番の突っ込みどころはアベディン救出部隊の無差別発砲。救出する前にジャストミートしたらどうすんの?


と、文句ばかりを書きましたが、ジャンルモノとして捉えず、窃盗団はお笑い兼ヒューマニティー担当と認識し、リュック・ベッソンの*「ヤマカシ」を笑って許せる心の広さを持ち、「無関心、もしくは非寛容にならざるを得ない色んな国内問題があるんだろうなぁ」と思いを馳せ、整合性の無さを逐一独自の理論で修正できる回路、もしくは「映画そのものがフィクション」、「追求するなんて無粋」と切って捨てられる大竹を叩き割ったような性格を持った方にお薦めです。



*ヤマカシ(ストリートパフォーマンス集団ヤマカシの真似をして子供が重症、手術代の為を捻出する為ヤマカシはその身体能力を窃盗に使う。)



良かった所
@弾薬の数が半端じゃない。
A銃、かっこいい。
B敵をゾンピを捉えてみれば、うじゃうじゃ出てきて、うれしい。
Cスズメバチって題の元になるクライマックスの戦い、イケイケ。

続きを読む
posted by ねこめ〜わく at 01:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月15日

アサルト13

アサルト13

渋めのアクション映画です。プロット重視。違いの分かるおっちゃんにお薦め。

goo映画より引用

ストーリー

雪の舞う大晦日のデトロイト。潜入捜査の失敗によるトラウマからデスクワークに就いている元麻薬捜査官ローニックは、老朽化のため年内で閉鎖予定の13分署で残務処理を行っていた。TVでは暗黒街の大物マリオ・ビショップの逮捕が報道されている。そんな折、囚人護送中のバスから、吹雪で進めないので13分署に一時避難させてくれとの無線が舞い込む。バスに中には話題の大物ビショップの姿があった。一抹の不安を覚えつつ囚人たちを拘留するローニック。その不安は的中する。ビショップの命を狙って何者かが署内に侵入したのだ!


西部劇の傑作「リオ・ブラボー」に影響を受け、カーペンターが作ったのが「要塞警察」。設定の意味を考えず拝借したのが「スズメバチ」。ヘンコツなカーペンターに許可を取って作ったのが本作「アサルト13」。

繰り返される古典には美しい型がある。話の骨格と言おうか、テーマと言おうか、何度繰り返されても色褪せない核のようなものがある。「オデュッセイア」「オセロ」「ロミオとジュリエット」等、手をかえ品をかえ作品化されている。「2001年宇宙の旅」も原題はスペース・オデュッセイアだし。

この作品の(核っていうと大げさなので)設定は『外界から隔絶したボロ屋を、話の通じない無法者軍団取り囲まれて、逃げることも出来ない少数が戦いを余儀なくされる。』ってところだろう。要するに悪夢のような袋小路。付け加え(傷ついたヒーロー)ローニックと(強靭で冷酷な)ビショップの対比、極限状態での連帯がストーリーを紡いでいく。

戦いは絶望的なので当然、問題は外だけに収まらない。内輪もめ、離反者、懐疑(内通者がいるのでは?)なんて問題も起こりうる。

本当に面白い(と僕は思う)のでネタばらししたくない。ので、抽象的に。

この映画がオリジナルの要塞警察より優れている点。
@無法者が襲う理由に論理的な必然性があり、物語のクライマックスまでサスペンス要素が維持される。
Aオリジナルより予算が大きいからセットが安っぽく見えない。
B上と被るが俳優の演技が優れている。

posted by ねこめ〜わく at 23:55| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月14日

ふたりにクギづけ

ふたりにクギづけ

DVDジャケット引用
以下、ストーリー

ボブとウォルトは双子の兄弟。俳優志望で社交的な性格のウォルトは、バーであった女性も簡単に口説き落とせるプレイボーイ。かたや少々引っ込み思案でオクテなボブは、ネットで知り合い3年間メル友のメイにさえ兄弟の[秘密]を打ち明けることが出来ずにいた。それは生まれてから片時も離れず、ずっと寄り添ってきた兄弟の[秘密]・・・それはお互いが腰の部分でくっついている結合双生児であること。そんな二人は、役者になるというウォルドの夢を叶えるため、住み慣れた田舎町を離れ夢の都ハリウッドへと向かう。





監督はピーター、ボビーのファレリー兄弟。良質なコメディ作品を作り続けています。有名な作品と言えば、「メリーに首ったけ」「愛しのローズマリー」「ジム・キャリーはMr.ダマー」。

この二人の作品にはよく、タブーとされそうな設定、ビンボールすれすれのギャク(ブラック、下品)が出てきます。この作品もそうです。しかし、不快感を感じさせません。友人とふざけあっているような感覚で、妙に笑えるのです。二人の被写体への愛ゆえかもしれません。

本作では結合双生児という映画会社が取り扱うことさえ忌諱しそうな題材が描かれています。(実際、何年もお蔵入りになっていた。)しかし、映画描かれている内容は差別的な笑いを取り込まず、逆に笑っている奴を笑い飛ばす明るさであり、強さです。そしてまた、ホロリとさせるのです。

とにかく始めの三分だけでも騙されたと思って見て欲しい。良い映画の中には始めの三分みただけで面白いと分かる作品があるけれど、この作品はまさにそうだから。

ボブとウォルトが経営しているハンバーガーショップには「規定の時間内に商品を渡せないとタダ!!」ってルールがある。おそらく、それ目当てで来るお客もいるだろう。大の男6,7人のバーガーを結合したふたりがチームプレーで作る様子が収められている。物凄いスピード!これを観るだけでも十分に元が取れる。

他にも双生児のボクシング、アメフト、テニス、アイスホッケー等、なかなかお目に掛かれない映像たっぷり。

続きを読む
posted by ねこめ〜わく at 18:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月13日

ブロークン・フラワーズ

かつてのプレイボーイ、ドン・ジョンストンも年を重ね、斜陽気味。
恋人のシェリーも荷物をまとめてドアのそば。
「老いたドンファンに用はないの」
家を出て行ってしまう。

丁度、その頃届いていたピンク色の封筒。

人生ってフシギないたずらをするものね。
あなたと別れて20年が経ちました。
息子はもうすぐ19歳になります。
あなたの子です。
別れたあと、妊娠に気づいたの。
現実を受け入れ、ひとりで育てました。
内気で秘密主義の子だけれど、想像力は豊かです。
彼は二日前、急に旅に出ました。
きっと父親を探すつもりでしょう・・・。


差出人も住所も無い。

ミステリ好きの隣人の説得もあり、彼は差出人を探す旅に出る。




「復讐だとしたら、すごく素敵だなぁ。」と感心してしまいました。
全部、自分でけじめつけてから、涼しい顔して爆弾を放り込むの。
ほ〜ら、わたしを探してごらん。覚えているでしょ?


posted by ねこめ〜わく at 23:57| Comment(2) | TrackBack(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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