2006年05月27日

去年マリエンバートで

去年マリエンバートで  DVDあり

ストーリー    DVDジャケット引用

バロック調の豪華城前に一人の男が紛れ込む。城内は社交界のゲストが集まり退屈なパーティに興じていた。男は誰からも気にかけられることなく歩き回り、一人の女を見つける。男は女と去年マリエンバートであったというが、女にその記憶は無い。だが、男に迫られるうちに、女は過去の記憶と現在の境を見失い、その記憶は曖昧なものとなってゆく。男はいう。一年前に二人は愛し合い、今日ここで会う約束をしたのだと・・・。



現在と過去、現実と幻想が混濁していく作品で(自身で噛み砕けていないこともあり)人に説明するのが難しい。男は女にあったといい。女は知らないという。男は女を問い詰めるが彼の言葉も二転三転する。真実は藪の中。ただ、そこに残る執着だけは拭い去れないものがあり、常に同じ問いに還ってくる。あなたに会いにきた、と。ここであったのではないのかも知れない。けれど、必ずあなたと会っていた。


「忘れてしまいたいこと」や「そうあって欲しかったこと」もある。記憶が正しい過去とは限らない。男が見た風景と女が見た風景。対象は同じでも受け取り方は同じと限らない。視界に入ったものがすべて見えている訳でもない。だから繰り返される問いの小さな揺らぎに注目し、共通項を拾い出し、意味するところはなんだろう?あれやこれやと考えて、それを楽しんでいることに気付いた。


モノラルだけれど、映像が凄く美しい。白と黒のコントラストだから見せられる美しさなのだけれど、なにぶん口では説明できない。見た方が早い。撮影はサシャ・ヴィエルニー。後にピーター・グリーナウェイの撮影を担当する人。


ヒロインはデルフィー・セイリグ。知的な感じの美人。とわいっても男が執着するくらい魅惑的なのよ。


この映画を観て、羅生門とか雨月物語とか思い出したのだけれど、それ以外にもテレビゲームのことを思い出したの。始まりの感じが似ている作品。ファイナル・ファンタジー・タクティクス(ゲーム自体は普通のシュミレーションゲームだけれど)の中のサウンドノベル「ウイユヴェール」
http://www.mickey.ne.jp/~pierrot/gc/fft/sn_u.html
posted by ねこめ〜わく at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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