2006年07月02日

UFO少年アブドラジャン

 UFO少年アブドラジャン

 ストーリー   DVDジャケット引用

 ウズベキスタンのとあるコルホーズ集会では、モスクワからの重大な電報が読み上げられていた。なんと、未確認飛行物体がこの村にやって来るらしい。村人は大騒ぎ。そしてある夕暮れフラフラと着陸したUFOと、そこから這い出てきた〈完全生命体〉の少年を見つけたのは心優しい農夫・バザルバイだった――。アブドラジャンと名付けられた少年の不思議な力で、畑の野菜は巨大化し、村人は〈空飛ぶクワ〉で飛行を始める始末。だが、彼の存在に軍隊が気付いてしまう・・・!

 


 登場する人物が心優しい人ばかりで、もし仮に、宇宙人が居たとしたら、こんな村に降りてきて欲しいと思ってしまう映画です。

 バザルバイがアブドラジャンに「盗む」という言葉を教えるシーンがあります。(アブドラジャンの世界には「盗み」が存在しないってコトなので、それはそれですごい。)言葉を教える際にバザルバイは硬貨を使うのですが、今度はその硬貨についての説明を求められます。お金が大切なこと、それでバザルバイの生活も成り立っていることを聞いたアブドラジャンは、大きなお金を作り彼に手渡します。文字通り大きなお金です。使えないモノですが、その奇跡にバザルバイは喜びます。今度は手持ちのお札の数を増やしてくれるよう、アブドラジャンに頼みます。

 その後、窯でモジョモジョするアブドラジャン。ザル一杯にお札が出来上がりました。バザルバイ大喜び。札を手に取り確かめます。書いてある文字を読み上げるバザルバイ。

 なになに?
 「政府発行の紙幣を贋造した者は法律で罰せられます」

 その後、燃え盛る窯の前で打ちひしがれる二人。紙幣をくべるバザルバイと、彼にもたれかかるアブドラジャン。



 こういう言葉は嫌いですが、「観たら、優しい気持ちになれる映画」です。



 ウズベキスタンと聞いてパッとイメージが湧く方は少ないと思われます。日本の都道府県の位置さえマトモに覚えていない、僕のような人間にはとっては、その地理さえあやふやなものです。大雑把に言うと、場所はロシアとヨーロッパを繋ぐ中央アジア。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/uzbekistan/index.html
 国民の80%はウズベク人で、主に信仰している宗教はイスラム教スンニ派。主な産業は綿花、天然ガス、石油、金。農業には不向きみたい。

 「地球外生命体」のままでは捕まってしまうので、アブドラジャンはバザルバイの隠し子として生きることとなります。急に降ってきた子供に、周囲の人間は戸惑うかと思われましたが、そうもなりませんでした。他所で子供を作ってくるのも男の甲斐性として捉えられたからです。イスラム社会だから?
とはいうものの、身内に関してはそうも行きません。(奥さんは大怒り。即刻、家族会議。)最後には奥さんも「子供には罪が無い」と許してくれるのですが。


 映画ではとても暖かい村ですが、現在の情勢はまったくもっての安全とは言えないようです。本作を見て旅行に行きたいと思った方、どこに行こうが注意するのが当たり前ではありますが、一応参考までに。

 ウィキペディア「ウズベキスタン」引用

 これらは19世紀に北からのロシア帝国に征服され、ロシア革命後はソビエト連邦下の共和国を経て、1991年のソ連崩壊によって独立し、同時に独立国家共同体に加盟した。独立後、カリモフ大統領が権力を集約し、ほぼ独裁政権となって統治している。
 2005年5月13日に東部アンディジャンで発生した反政府暴動鎮圧事件で市民に多数の死者が出たとの情報があり、ヨーロッパ諸国・国際連合などから「人権侵害」との非難が挙がっている。また、これまで反テロの同盟国として協力関係にあった米国も態度を変化させ民主化要求を行い始めている。一方、カリモフ大統領はイスラム過激派による武力蜂起だとして欧米側による報道を批判し、国際調査団を受け入れる考えのないことを表明している。また、2001年のアフガン侵攻以来、米軍の駐留を受け入れてきたが、2005年にこれを解消し、米軍は撤収することとなった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%BA%E3%83%99%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3


 外務省 海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info4.asp?id=183
四段階評価で数が大きくなった方が深刻。
レベル1、十分注意してください。
レベル2、渡航の是非を検討してください。
レベル3、渡航の延期をおすすめします。
レベル4、退避を勧告します。渡航は延期してください。

posted by ねこめ〜わく at 11:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月01日

真夜中まで

真夜中まで

 ストーリー   ミニパラ「真夜中まで」引用

 PM10:35銀座のライヴハウス<COTTON TAIL>。ジャズトランペッターの守山(真田広之)にとって今夜は特別な夜だった。憧れのG.P.サリバンが12時のステージを聴きに来るのだ。彼の心を掴めば、日本人として初めてNYの彼のバンドに招かれるかもしれない。屋上で練習をしようと急ぐ彼に、店のオーナー(斎藤晴彦)が客に優しくしてくれと忠告する。ついさっき守山は『月の砂漠』をリクエストした女性(大竹しのぶ)を、ジャズではないと冷たくあしらったのだ。同じ頃、隣の立体駐車場では取引を終えたばかりの南部(岸辺一徳)と大場(國村隼)が外国人クラブの会計係、佐久間(春田純一)にゆすられていた。彼は、南部がたった今クラブから受け取った金をホステスの為に使うと言う。「おい、会計係。いつから福利厚生係になったんだよ!」キレた南部が銃を抜き、はずみで大場が佐久間の腹を刺した!倒れる佐久間。彼はこと切れる瞬間、決定的な物証があることを匂わす意味深な言葉を残す…。その模様をクラブのホステス、リンダ(ミッシェル・リー)が見ていた…。
http://www.minipara.com/movies2001-2nd/mayonaka/



 この後、練習を終えてステージに戻る途中の守山は、大場にナイフを突きつけられているリンダと鉢合わせることとなる。

 ミュージシャンの守山が簡単にヒーローになってしまわないところが面白かったです。間が悪く見てはいけないもの見ちゃった。物騒なモン振り回して女を脅している。そいつ等に脅されていた女が自分の影に隠れちゃった。突き出したら悪い夢見そうだし、なんかそれだけで済みそうにも無いし。

 とりあえず、逃げよう。

 助けた女は、訳ありの中国人ホステスだった。警察に預けてステージに帰ろうとするものの、彼女が首を縦に振らない。その間にもさっきのヤバイ二人に見つかり、追い掛け回される。騒ぎを見つけた警官がヤバイのを呼びとめ、職質する。一安心と思ったら、彼らが警察手帳を取り出した。

 ますます、警察に行く訳にもいかず、彼女のペースに巻き込まれる守山であった。果たして、彼女は無事に生き残れるのか?守山はステージに間に合うのか?


 ジャズが好きな人に薦められる映画かもしれません。題名は名曲『ラウンド・ミッドナイト』から取られています。ストーリーの最初にリクエストされる『月の砂漠』は、映画当初の冷たい守山さんに素気無く断られていますが、リー・モーガンの名盤「ザ・ランプ・ローラー」に収録されてもいる、れっきとしたジャズナンバーです。これは最後への伏線となっています。



 また、この映画は「有頂天ホテル」と同じくらい出演者が豪華です。ほとんどの方がカメオ出演ですが、ワンポイントで良い味を出しています。ネット上には、豪華な出演者が生かされていないとお怒りの方もいらっしゃいましたが、ジャケット一面に彼らの顔を並べている訳でもありませんし、見つけられてラッキー!ぐらいに思った方が人生、楽です。

日本映画データベース 「真夜中まで」キャスト
http://www.jmdb.ne.jp/2001/dy002230.htm


 個人的には面白く、手元に置いておきたい作品ですが、雰囲気を大切にした作品なので、理に重きを置く人には不向きな作品かもしれません。

 全編通し男女が逃げるシーンです。走るは「映画の基本」と言われたりしますが、走る間は物語が進展しません。「映画のぶつ切りになっている」と感じる人もいるでしょう。
また「手馴れた上、なりふり構わない汚職警官の追っ手を何度も振り切れるなんてあり得ない。」と合理性の無さを指摘する人もいると思います。

 けれど、この映画は最初の数分で判るはずですが、一種のお伽噺です。だから、指摘魔さんには向きません。どちらかというと、ストーリーが好みかどうかで見る基準にすべきかと。好みの人間にとっては、このように最大限弁護する、と。
posted by ねこめ〜わく at 16:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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