韓国映画「グエムル」は日本アニメの盗作だった?(痛いニュース 引用)
メタメタ似ている。ディズ二ーなら間違いなく裁判を起こすレベル。監督が「殺人の追憶」のポン・ジュノさんだったから、ちょっと期待していたのだけれど、オリジナルを作ろうとする情熱は感じられない。やっつけ仕事なのかな?
とはいえ、観客としてはあまり問題が無い。映画製作者においては無断拝借した汚名と、これから自作が無断拝借されても誰も弁護してくれないペナルティが付いちゃうけど、それは自業自得だし。
作品を楽しんだらいいのだと思う。元ネタでもある「WXIII 機動警察パトレイバー」も知られるきっかけになったし。
と、思ったら、「グエムル」擁護派の方の一部が「WXIII 機動警察パトレイバー」より『面白い』ことに『正当性』を見い出そうとしている。パクリはパクリ。面白さは面白さ。別次元の問題なのに。それにさ、『面白さ』なんて言ったらそれこそ、人それぞれでしょう?
有象無象の非難の中には、内容も確認せずに「駄作」の烙印を押しちゃう人もいるだろうから、過敏に反応しちゃう人もいるのだろうけど、だからってオリジナルの価値まで下げてほしくないなぁ。
「WXIII 機動警察パトレイバー」の面白さは怪獣にも、ロボット(パトレイバー)にもありません。(初っ端の怪獣の登場シーンは素晴らしくよく出来ていますが。)この映画で描かれているのは、一人の女博士の異常な愛情と、その対象にならない刑事の彼女に対する愛です。
焼肉を食べに行ったのに、精進料理を出されたような腹立たしさを感じる人はいるでしょうし、実際にそれが合わなかった人も大勢いたと思う。けれど、それはVに始まったことでなく、Tからそうでした。このシリーズの劇場版はパトレイバーって看板を掲げて、好きなことをやってきました。テレビアニメで活躍するメンバーはわりと蚊帳の外ですし。やり放題ともいえますが、他方、集客が見込めた分、制約少なく挑戦的な映画が作ることが出来たともいえます。(Uに至っては大傑作。僕のフェイバリット・ムービー。)
TとUのスケールからいうと、Vはとっても地味。その上、単調だし、サービス少ないし、毛色が違うから、T、Uのファンにも受けはよろしくありません。
けれど、そのやるせなさ、居心地の悪さ、なかなか消えない後味といったら十分に立派な映画なのです。その救われなさに癒される人もいるのですから、僕のように。