本日のお題は「屁」と「オナラ」。
「オナラ」とは「屁」の婉曲表現で、「(音を)鳴らす」から来ているらしい。
つまり、音がならないのが「屁」、なるのが「オナラ」となる。
「すかしっ屁」とか言うもんね。
ここで何の学術的見地にも立てず、考えてみた。同じお尻から出てくるガスでありながら、「屁」には強烈な臭いをイメージし、「オナラ」にはそうも強いイメージを抱かないのか?
零、「屁」=へ。は行は抜ける音なので、強いイメージを抱かない。
一、自発的に吐き出す「オナラ」に較べて、我慢に我慢を重ねた「屁」には圧縮された濃度がある。
二、堪え切れず漏らしてしまう場合でも、ばれないように済まそうとする「屁」には勢いがなく、空気中に分散し難い。知覚してしまった頃には濃いエッセンスのすぐ傍にいる。
三、「オナラ」は発覚するので、周囲の人間に事前に覚悟が生まれる。「その場から離れる」、「鼻をつまむ」等なんらかの対策が講じられる。対して「屁」は無防備な人間を襲う。容赦無く襲う。
四、臭気の薄い、または関知されなかった「屁」は「屁」とカウントされない可能性。我々はここに大きな犯罪を見落とし続けてきたのかもしれない。