2007年05月06日

ハンニバル・ライジング

ハンニバル・ライジング

「羊たちの沈黙」、「ハンニバル」、「レッド・ドラゴン」と観ているので、なんとなしに映画館に向かいました。内容は闇のヒーロー、ハンニバル・レクター博士誕生秘話です。シリーズを通して登場するのはレクター博士のみですが、本作は幼少期、青年期の彼を描いているので、アンソニー・ホプキンス爺は出てきません。近年たびたび見かける「ビギニングもの」の根底にはハリウッドの深刻なアイデア枯渇がありそうですが、あまり知られていない俳優さんを前面に押し出せるという点に置いて、悪くないものかもしれません。主演のギャスパー・ウリエルは表情が読めず不気味で、どことなくホプキンス翁が演じたレクター博士を想起させます。ストーリーが平坦で、主役の演技にかかる比重の大きな映画ですが、彼が芸達者であることに救われています。「製作側がもう少し想像力を掻き立てるような演出を心掛けてくれたら」と悔やまれます。分かり易さに執着し過ぎた感が。

映画を観てわかること。
「レクター博士が何故カニバニズムに目覚めちゃったのか?」
「トレードマークでもあるオールバックはいつから始めたのか?」
「レクター博士の、多分、初恋」

絵は綺麗。残酷描写もほどほどにありますが、あんまり怖く無いです。思いつく理由は「悪人が悪人をいびり殺しているようにしか見えないから」。復讐モノですが、きっかけになる仕打ちの描かれ方がぼやけています。また、復讐者であるハンニバルに心の揺れがほとんど感じられません。割とメタルブラックです。我々、一般人?にとって彼岸の話なので、「チンタラしてないで、サクっとやっちゃえよ、you!」となります。あんまり怖くありません。

そのほかの面白かったところというと、大げさな日本文化に対する描写でして、すべては劇場にて楽しんで貰いたいところです。「まともに日本文化を表現したら、映画栄えしないよなぁ」と思いつつ、スクリーンに展開されるエキゾチックジャパンに当惑するねこめ〜わくでありました。おそまつ。
posted by ねこめ〜わく at 10:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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