あらすじ
〜ジャケット裏引用〜
自分が不治の病である事を知った岡田(岡田英次)のもとに、見知らぬ男が現れた。鈴木と名乗るその男は、自分もまた余命いくばくもないことを告げ、岡田に「奇妙な提案」を持ちかける。だがそれは、死の恐怖から逃れるため“互いの命を狙い合う”という「殺しのゲーム」だったのだ−。
物語を読み終えた際、余韻を残す作品は楽しい。ゲームに関わりたくない岡田と執拗に迫る鈴木。鈴木にとって向かってこない岡田を殺すことはゲームにならない。『平行線を辿るかに見えたゲームが何によって変化をきたすのか?』がこの映画の肝にあたる。
自身の命が消え去りそうな時でさえ残る激情って一体どんなものなのだろう?
観終わった後、ゲームのルールを作った鈴木の捩れた愛情を想う。
岡田が別の選択を選んだなら、鈴木はどう振舞っただろう?
鈴木の言葉はどこまで真実だったのだろうか?