2006年05月19日

愛は死より冷酷

愛は死より冷酷   DVDあり

監督、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー。日本では有名ではありませんが、世界的には名の通った映画監督さん、だそうです。

僕は柳下毅一郎さん(映画評論家、特殊翻訳家)の本「愛は死より冷たい」で初めて知ったのですが、そこで書かれているファスビンダーの生き様は壮絶なもので、映画よりもまず彼の人生の方に興味が湧きました。

強いカリスマ性で周囲を巻き込み(色恋沙汰含む)、専属の役者を奴隷か馬車馬のように扱い、二ヶ月に一本のペースで映画を撮り続けて(普通の環境では難しい。その上、その間に戯曲、映画等で俳優として別の作品にも出ている)三十七才で他界した天才。作品は計四十四本。ほとんど映画の中で生きた人です。

そんなに多いファスビンダーの作品ですが、何故だか日本では中々お目にかかれず、大きな町のビデオ店くらいしか置いていませんでした。その頃の僕は電車代も惜しいくらいの暮らしだったので自転車キコキコ、町まで走った訳です。が、運悪く借りられっぱなしで、とうとう今の今まで彼の作品見る機会に恵まれませんでした。

半年前くらいでしょうか?ファスビンダーの作品がDVD化されました!
BOXの為、大人買いしなくてはならないのが難点でしたが、それはもう大人なので「南無三!」と。二階建てマンションの踊り場から飛び降りる覚悟で買っちゃいました。





彼の長編第一作、「愛は死より冷酷」

ストーリー

犯罪組織のアジトらしき場所に閉じ込められているフランツ(ファスビンダー自身)は組織への入ることを強要されるが、拒否し続けている。フランツはそこでブルーノという男と出会い、友情を築く。フランツが釈放されたあと、ブルーノはフランツを探して放浪し、ブルーノの恋人ヨアンナの住所を探し当てる。フランツはトルコ人のポン引き殺しの疑いで、その兄弟からの報復を恐れて、恋人の家に潜伏していた。ブルーノはトルコ人殺しを提案する。殺害は成功するのだが、その際、無関係な少女まで撃ち殺してしまう。その後、三人で河川敷を散歩している際、ブルーノは職務質問してきた警官を撃ち殺す。フランツは警察に捕まり、取調べを受けている間に、ブルーノとヨアンナの間に関係ができる。三人のバランスが崩れはじめる。



感想、主要な登場人物がすべて人非人。〈人間らしい感覚〉って言われるものが全く無い。潔いくらい人非人で、どうしようもなく何かが欠けていて、そこが美しく、悲しい。
絵が唐突だし(多分、この作品の頃は下手だったのだろう)、お金もかかってないし、学生映画みたいだけど、白い壁の前で撮られた映像は圧迫感がある。音楽も綺麗なのにひっかかる感じで、最後まで眠りもせず見てしまいました。
posted by ねこめ〜わく at 20:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。