2006年05月28日

ブルジョワジーの秘かな愉しみ

ラルジャン   DVDあり

ストーリー ジャケット引用

南米ミランダ共和国の駐仏大使は、外交特権を利用して親しい友人夫婦たちと密かにコカインを密輸していた。そんなある日の晩餐会、ホストのセネシャル夫婦が姿を見せず、大使ら仲間たちは密輸がばれたと勘ぐって逃げ帰ってしまう。実はセネシャル夫婦は白昼、衝動にかられてセックスにふけっていただけだった。気を取り直して再び開かれた豪華な夕食会、さぁ始めようとしたその時、今度は、突然黒いベレー帽に戦闘服の兵隊たちがドカドカと入ってきてまたまたテンヤワンヤに・・・。




この作品に出てくるブルジョワさんはあくせく働く必要の無いからか、かなり浮世離れしてしています。他にやることがないからか、興味があるのは食欲と性欲だけ。そのくせマティーニを一杯飲むのに相当うんちくを垂れます。お抱えの運転手を呼びつけ、それを飲ませ、「正しくない」だの「教育のない庶民だから許せ」だの「教育しても庶民には分からない」だの言いたい放題です。自身を特別だと疑いなく信じていて、麻薬の密輸についても当然の権利と考えています。

この作品はそんな彼らの受難の物語です。食事の機会は何度もあれど、すべて目の前を通り過ぎていきます。主催者がいない。品切れ。無理やり同席してきた奴に嫌ぁ〜な話をされて食欲を無くす。我慢できたならどこかで食事にありつけたかもしれない。けれど、彼らは特別なのです。自身を安く売ったりしません。その度に食事はお流れです。

作品の中盤から登場するブルジョワさんのいくつかの夢が出てきます。それも逆マトリョーシカ(*)のような形で。

(*)マトリョーシカ  ウィキペディア引用
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%AB%E4%BA%BA%E5%BD%A2

悪い夢から覚めるとまたアクシデントが起こり、けれどもそれはまた別の人の夢で、起きたらまた惨事が待っていて、それもまたまた別の人の夢で。夢の中でどんどん彼らの仮面が剥がれていき、隠していた欲望があらわになっていきます。



この作品にもデルフィーヌ・セイリグが出ているのですが、まるで別人のようです。役柄上、当然のことですし、女優としてあっぱれなのですが、前に見たのがすごく格好良かったので、ちょっと残念。



この映画ではブルジョワさんがたいがいに描かれています。
が、これはフィクションです。

願わくば、僕はブルジョワさんとお友だちになりたいです。
蜘蛛の糸を垂らして下さい。
posted by ねこめ〜わく at 21:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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