2006年06月20日

ブレイキング・ニュース

ブレイキング・ニュース

ストーリー  公開映画サイト 
ある朝、香港の市街地で銀行強盗団と彼らのアジトを見つけた警察との銃撃戦が発生。激しい攻防戦が続くなか犯人に銃を向けられた一人の警官が両手を挙げて命乞いをしてしまう。偶然にも、その瞬間を現場に居合わせたTVカメラマンが捉えていた。さらに、CID(重犯罪特捜班)のチョン警部補(ニック・チョン)やホイ(ホイ・シウホン)は、ユアン(リッチー・レン)率いる(中国)本土からやってきた犯人グループを捕り逃がしてしまう……。
 さまざまなメディアを通じ、香港警察に対する非難が集中。一気に失った市民の信頼を取り戻すため、副総監のウォン(サイモン・ヤム)はOCTB(組織犯罪課)の新任指揮官レベッカ(ケリー・チャン)が発案した大胆なメディア戦略を採用。それはPTU(機動部隊)にワイヤレス・カメラを装備し、“犯人逮捕の瞬間という最高のショー”をTV中継するというものだった。一方、高層アパートに潜伏したユアンを追いつめたチョンやホイらは迷路のように入り組んだ内部に潜入。逮捕劇の演出家となった司令官レベッカの命令を無視し、逮捕のタイミングを待ち構える。
 一方、ユアンらは2人の子供とともにアパートから逃げ遅れたタクシー運転手のイップ(ラム・シュー)の家に篭城。そこにはある男を暗殺する任務を背負った、本土からやってきた殺し屋のチュン(ユウ・ヨン)も潜伏していた。(〜中略〜)やがて人質解放のタイミングを機に彼らとPTUとの壮絶な戦いが始まる。銃弾や手榴弾が飛び交うなか、600万人の香港市民が見守るブレイキング・ニュースの  は、果たしてどうなるのか?
http://www.breakingnews.jp/





 監督ジョニー・トーはカメレオンごとき職人監督で、本作のようなガンアクションもとれば、コメディ、ロマンス、はたまた「マッスル・モンク」のような映画まで撮ってしまう異能の人です。

 ジャケットにやられてしまい未だ観ていない「マッスル・モンク」
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/vlimgdata/4529264111803.jpg


 僕はまだ彼のガン・アクションしか観たことがないのですが、ことその分野に関して言えば、彼の作品は最高に出来が良い。彼の作品「ザ・ミッション 〜非情の掟〜」と「PTU」はその手の映画好きなら間違いなく買いです。

 上記の二作ほどではありませんが、本作もノワールな雰囲気が良く出ている快作です。

 オープニングとクライマックスの長回しには痺れます。

 強盗のユアン、殺し屋のチュン。二人のアウトローが魅力的に描かれています。その後、共闘することになった二人が昼食を作るシーンがあるのですが、このシーンがすごくいい。出方を間違ったら殺し合う可能性があったのに、そうとは思えないくらい楽しそうで。

 逆に、それを追う警察側は作中での印象が薄く、もったいなく思えました。主要なキャラクターであるチョン警部補至っては「絶対に弾が当たらない部類の利かん坊」で、シリアスな物語を壊しています。

 犯人を完全に包囲して、警察側が圧倒的優位であるのだから、もっと無機質に、無慈悲に描いた方が迫力があっただろう、思いました。


 作中のアウトローはともに中国からの不法入国犯罪者です。気になったので、雑誌のインタビューを読み返してみました。理由はリアリティを求めた結果だそうです。ジョニー・トー監督はこのことについてこう述べています。

『(中国)大陸からの犯罪者(省港旗兵)を取り上げたことに関しては、ここ20年間に香港で起こっている手榴弾や機関銃を使った殺人や凶悪事件は、ほとんどが大陸人の犯罪という事実からだ。』


 一つの国になった今も香港と中国では経済力、社会制度に違いがあります。そのような歪みが犯罪の温床なので、本土が香港と同程度の豊かさ、環境に達するまで、この手の犯罪は無くならないことと思います。
posted by ねこめ〜わく at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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