2011年07月24日

理由

ツタヤのレンタルが100円だったので「発掘良品」を借りてみた。

「理由」 
あらすじ
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=24986
ある殺人事件の容疑で死刑の判決を受け、投獄されたてしまった黒人青年ボビーは、8年後偶然同じ刑務所の中で真犯人と出会う。彼は無実の罪を晴らす為、大学法学部教授のポールに一通の手紙を書く。調査に立ち上がったポールだが、調べて行くうちにこの事件の背景に隠された謎の存在に気づいていく……。次々と予想を裏切って二転三転と展開する巧妙なプロットはお見事。話のテンポも良く、飽きさせない構成にはなっているものの、目新しさが余りなく、ちょっと物足りない感じもある。しかしながら、コネリーの演技は勿論の事、フィッシュバーンの“観客を騙す演技”は素晴らしい。また狂気的な囚人役を演じていたエド・ハリスもGOOD!


俳優さんとか演技とかドンデン返しが好きな人は見れば良いと思う。
逆に脚本の整合性とかテーマとか求める人にはオススメしない。

以下ネタばれ。

事件が起こったフロリダに行ってみると、裁判中の証拠はボビー君の自供のみ。
物証無し、犯行車輌を見た証言も弱い。
ボビー君の弁護に当たった弁護士は「彼を弁護しただけで仕事が減ったのに、弁護を頑張っちゃったら仕事が無くなっちゃう。」と開き直る。
自供のみだけど、取調べの最中に被疑者に対する暴行が行なわれていた。(被害者ボビー君曰く殴る蹴るロシアンルーレット、加害者フィッシュバーン曰く一二回殴った。)

ボビー君の事件を調べるポールは元弁護士、死刑反対派の大学教授。その妻は検事だったが、ボビー君の事件で誤判を犯した過去がある。留置所?に行った事でボビー君の奨学金終了、ついでに暴行され玉無しに。罪滅ぼしをしたいから彼を助けてあげてと妻。ぬーん。


行き当たりばったり過ぎて、もう何がなんやら。

殺人鬼ボビー君は恐ろしいんだけど、
彼が道を踏み外すきっかけになった誤判、その結果失われた未来や身体、
世論に流されて弁護活動が出来ない社会や、
証拠不十分で殺人犯が無罪放免になる杜撰な捜査、裁判。

ボビー君みたいなのを大量生産しうる舞台背景の方がよっぽど怖いのに、全くもってスルーなところに唖然。みんなのシネマレビュー見てたら、気にならない人の方が多いみたいで、その辺も怖かった。

騙されたら高評価、オチが読めたらミソッカスって感じ。普通に見てて、ポールの経歴を詳細に語る時点でボビーは相当にヤバいじゃない。騙す騙されるって視点から捉えても見方が薄っぺらいような気がすんだけど。

死刑反対派のポールが殺人鬼を何度もナイフで刺して殺すのがラストなんだが、前半部に伏線、討論会で「身内が殺されても死刑反対ですか?」と聞かれるシーンがある。「反対です。」と答えるポール(コネリー)。『死刑反対派が人を殺す。矛盾。深い。』みたいな感じかな?

ただ、これって単に論理のすり替え。目の前にピストル持った男が居て、そいつが自分と自分の家族に殺意を持って迫ってきます。こんな状況だったら誰だって抵抗する。
自分の、家族の身に今まさに不安がある状況と犯人が捕まって裁判を待つ状況では話が違う。
彼の主張は死刑反対なのであって、無抵抗に殺されてもオッケーじゃないの。
なんか悪質な気がすんだけどなぁ。。
こういった気持ち悪さを感じないものかなぁ。

posted by ねこめ〜わく at 13:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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