2006年09月08日

WXIII 機動警察パトレイバー 

現在公開中の怪獣映画「グエムル」にパクリ疑惑が浮上している。劇場版アニメ、パトレイバー第三弾「WXIII 機動警察パトレイバー」に設定から、怪物の造形からそっくりなのだという。確認してみた。

韓国映画「グエムル」は日本アニメの盗作だった?(痛いニュース 引用)

メタメタ似ている。ディズ二ーなら間違いなく裁判を起こすレベル。監督が「殺人の追憶」のポン・ジュノさんだったから、ちょっと期待していたのだけれど、オリジナルを作ろうとする情熱は感じられない。やっつけ仕事なのかな?

とはいえ、観客としてはあまり問題が無い。映画製作者においては無断拝借した汚名と、これから自作が無断拝借されても誰も弁護してくれないペナルティが付いちゃうけど、それは自業自得だし。

作品を楽しんだらいいのだと思う。元ネタでもある「WXIII 機動警察パトレイバー」も知られるきっかけになったし。

と、思ったら、「グエムル」擁護派の方の一部が「WXIII 機動警察パトレイバー」より『面白い』ことに『正当性』を見い出そうとしている。パクリはパクリ。面白さは面白さ。別次元の問題なのに。それにさ、『面白さ』なんて言ったらそれこそ、人それぞれでしょう?

有象無象の非難の中には、内容も確認せずに「駄作」の烙印を押しちゃう人もいるだろうから、過敏に反応しちゃう人もいるのだろうけど、だからってオリジナルの価値まで下げてほしくないなぁ。

「WXIII 機動警察パトレイバー」の面白さは怪獣にも、ロボット(パトレイバー)にもありません。(初っ端の怪獣の登場シーンは素晴らしくよく出来ていますが。)この映画で描かれているのは、一人の女博士の異常な愛情と、その対象にならない刑事の彼女に対する愛です。

焼肉を食べに行ったのに、精進料理を出されたような腹立たしさを感じる人はいるでしょうし、実際にそれが合わなかった人も大勢いたと思う。けれど、それはVに始まったことでなく、Tからそうでした。このシリーズの劇場版はパトレイバーって看板を掲げて、好きなことをやってきました。テレビアニメで活躍するメンバーはわりと蚊帳の外ですし。やり放題ともいえますが、他方、集客が見込めた分、制約少なく挑戦的な映画が作ることが出来たともいえます。(Uに至っては大傑作。僕のフェイバリット・ムービー。)

TとUのスケールからいうと、Vはとっても地味。その上、単調だし、サービス少ないし、毛色が違うから、T、Uのファンにも受けはよろしくありません。

けれど、そのやるせなさ、居心地の悪さ、なかなか消えない後味といったら十分に立派な映画なのです。その救われなさに癒される人もいるのですから、僕のように。
posted by ねこめ〜わく at 23:34| Comment(4) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
焼き肉を注文して精進料理が出てくることはまずありません。ありましたか?それはもう「本当は焼き肉が食べたかったけど精進料理でもおいしく平らげるぜ!」とかいう次元以前の話でしょう。食事を用いたたとえはほかにもありますが(ゴミ捨て場で食べるフランス料理フルコース、とか)ことごとく的外れで下品で幼稚に思えます。駄々っ子かよ。

それはともかく明日『グエムル』に行く予定なのでまた感想でも……。
Posted by Tyler Durden at 2006年09月09日 20:39
>焼き肉を注文して精進料理が出てくることはまずありません。ありましたか?
映画では結構あることだと思うけど。監督がとりみきなので、分かってりゃ予想できた、かもしれない。

「グエムル」の感想教えてね。
Posted by ねこめ〜わく at 2006年09月15日 22:49
映画ではあっても焼き肉屋ではないでしょう、という話です。このたとえはまずいと思います。言いたいことはその一点。まあ『イノセント』よりは被害者は少なかったんじゃないですか。(ちなみに面白かろうが面白くなかろうがパクリ一般ほぼ全面容認、という立場です。むしろこれ見よがしの引用やオマージュを討ち滅ぼしたい)

グエムルはすばらしい。ネット上の情報に踊らされて観ないなんて馬鹿げたことです。耳を傾ける価値がないことなんてもうじゅうぶんわかっているはずではなかったのですか?立派な怪獣映画ですしどの国だろうがどの時代だろうがこういう映画を作るひとは偉い。巧みながら露骨、乾いていながら熱く、緊迫が滑稽を産み、いい加減さと現実感が煮凝ったリアリティとして画面に漲る。悲劇にも喜劇にも寄りかからず、ちぐはぐな感動と異物感を観客に残す。柳下氏が「韓国の黒沢清」と呼ぶのはまあ伊達ではないと言うことです。
Posted by Tyler Durden at 2006年09月16日 01:26
当方、パクリはパクリとして勝手に裁かれて下さい、って姿勢。作品とは関係ないし、グムエルが良作であるならそれとも関係ない。ただ、この評はパトレイバーに関するもので、グムエルは話のツマにしか使っていない。映画館を勝手に焼肉屋と思った人間は勝手に不利益を被ればいい。それをネタにするのも映画の楽しみだ。
僕はリンク先を見て似ていると思った。そして似ていると書いた。ただ、作品とは関係ないとも書いてある。嫁。
熱意は伝わるが、そういう書き方は煽りが多すぎてちゃんと読んで貰えないぞ。
Posted by ねこめ〜わく at 2006年10月04日 22:34
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